Have a Vest Choice!
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○○の選び方


出典:mathcoacher.com

天体望遠鏡を選ぶ際に検討すべきは以下の3点。
・アイピース  
・架台
・鏡筒
  
一般にどれもいいものは高価です。特に鏡筒は高額なものになると100万円をゆうに超え、本格派の入門モデルでも数十万円はします。もちろん2万円や3万円台のものもありますが、廉価なものは選択を間違えると「結局使わなくなった」という結果に陥りがちなので、以下の説明を読んで「何を見たいのか」「どう使いたいのか」を考えて、自分に合ったものを選ぶようにしましょう。

●鏡筒をグレードアップするアイピース


出典:www.nikonvision.co.jp

アイピースとは望遠鏡をのぞく際に直接目を当てる部分のこと。これを入れ替えて倍率を変えたりできます。これが安物だったり、粗悪品だと天体の見え方がにじんで見えたりしてしまいます。逆に高価なものは安い望遠鏡などよりも値段が張りますが、その分鮮明に見ることができます。

●天体探しの要となる架台


出典:www.tdk.co.jp

架台とは望遠鏡本体(鏡筒)の載せる台のこと。これには経緯台と赤道儀の2種類があって、前者は自分の手で調整し、そこからハンドルバーで微調整するタイプのもので、手軽に操作ができるので初心者には人気です。赤道儀は、緯度や経度の設定が初心者には面倒で、なかなか手は出せないかもしれませんが、一度設定をしてしまえばあとはみたい天体の緯度経度に移動していくだけでぴったりと天体をとらえられるので、慣れてしまえば経緯台よりも便利です。


出典:www.kyoei-osaka.jp

●望遠鏡の主役 鏡筒

そして望遠鏡の本体が鏡筒です。最も選ぶのが難しく、選択肢も多いのが鏡筒です。まずは望遠鏡の専門用語から勉強していきましょう。
>対物レンズ有効径:「70㎜/アクロマート、マルチコート」などと表記されます。この値が大きいほど明るく、くっきりとした像を見ることが可能です。しかしこれが10㎜大きくなるだけで値段が倍になることもあります。
>焦点距離(口径比F):「900㎜(F12.9)」のように書かれます。この焦点距離が長いほど見られる星の距離は伸びますし、「そんなに遠くの星はみなくていい」という人でも、焦点距離に余裕があるほど近くの星も綺麗に見えるので、できるだけ長いものを選びたいものです。
>分解能・極限等級:分解能はどれだけ天体を鮮明にみられるかの数値になります。レンズの倍率を高くしても分解能値が大きいとぼやけたままになってしまいます。この値が小さいほどきれいに天体が見えます。極限等級はその望遠鏡で見ることのできる最も小さな星のことです。
>集光力:「肉眼の100倍」などと書かれます。これが大きいほど暗い星も見えるので、極限等級とも関連してきます。
さらに鏡筒には3つのタイプがあります。それぞれに特徴があって、それらお好みによって選び分ける必要が出てきます。それぞれの仕組みについてはここでは述べず、それぞれのメリット、デメリットだけを紹介しておきましょう。

・光学レンズの「屈折式」


出典:item.rakuten.co.jp

>メリット
いわゆる「望遠鏡」の形をしているのが屈折式です。カビ以外にはほとんどメンテナンスフリー、ほかのタイプにある「温度に慣らす」という作業が要らないのも手軽さとしては最たるメリットでしょう。
>デメリット
色のにじみが多いので鮮明に見たい人には不満があるかもしれません。しかもそのにじみを取り除いた屈折式を買うとなると、簡単に数十万円に価格が跳ね上がります。また口径を大きくすると、10㎜大きくしただけで価格は倍になります。また構造上、頭の真上の天体を見るときは姿勢がきつくなってしまい、長時間の観測が難しくなるというのもデメリットです。

・凹面鏡の「反射式」


出典:www.vixen.co.jp

>メリット
とにかく安価で大口径が手に入るのがこのタイプ。レンズの口径は非常に重要なのでうれしいですよね。しかも構造上、高倍率にしても色のにじみがなく、とても鮮明な像を見ることができるのも強みですし、屈折式のような天頂観察時にきつい姿勢になる必要もありません。そして何より軽いので、どこかに出かけて天体観測するときも便利です。
>デメリット
これは何と言ってもメンテナンスが必要である点です。どれも難しいもので、望遠鏡好きには何の苦にもなりませんが、やはり見たいと思ったときに見れるという点では屈折式には劣ります。また構造上、筒内の温度と外気温に差があると像が安定しないため、温度に慣らすという作業が必要になります。

・反射式と屈折式の混合タイプ「カタディオプトリック式」


出典:item.rakuten.co.jp

>カタディオプトリック式のメリット・デメリットは基本的には反射式と変わりませんが、反射式の物よりも像が美しく見えるのが強みです。

●用途別天体望遠鏡のススメ!!

・月を見る ビクセン Vixen

ポルタII A80Mf    44,930円


出典:www.yodobashi.com

月のクレーターを見たり、写真の撮影をするのであれば、このモデルで十分です。非常に安価で、惑星程度なら綺麗に見ることができます。しかしアイピースを変えるなどをして視角を広げないと、星団などを見る際にせっかくの星団なのに1つしか見えないという事態もなります。エントリーモデル中のエントリーモデルといえます。

・土星の輪っかを見る


出典:www.yodobashi.com

先ほどのモデルでも土星の輪を見るのは可能ですが、高倍率にするとどうしてもにじみが出たり、暗くなってしまいます。そこでおススメするのがこのモデル。口径が9.5㎝ともなると焦点距離や集光力が格段に上昇するので、土星の輪も綺麗に見えるようになります。そして鮮明度に強みのある反射式。もちろん上を求めればいくらでも綺麗に見えますが……お値段も格段に上昇します。

・星雲を見る ビクセン Vixen

GPD2-R200SS-S [天体望遠鏡 GPD2赤道儀シリーズ] 236,360円


出典:www.yodobashi.com

このクラスのモデルになると、もはや何でも見えます。しかし月を見てみたいな、土星の輪っかを綺麗に見てみたいな、という程度の興味で手を出すレベルのモデルではないことは確か。本腰を入れて天体望遠鏡を始めたい人向けです。

いかがでしたでしょうか。少しは天体望遠鏡選びの参考になったでしょうか。天体望遠鏡には本当に多種多様なものがありますし、アイピースや架台についても深めればきりがないほどです。このページをきっかけにして、いろいろと調べてみてください。

●番外編 おススメの漫画

『宙(そら)のまにまに』 全10巻


出典:tonarinouta.jugem.jp

天体観測初心者の主人公が、天文部に入って天体観測の面白さを学んでいく良作です。文章ばっかりじゃよくわからないという人はぜひ読んでみてください。アニメ化もされています。