ノートパソコンを選ぶのに大切なのはズバリどこでなにをするのかです。
どこで?
“どこ”でノートパソコンを使う予定ですか?家や職場など特定の場所でしょうか?それとも持ち歩いて出先で利用しますか?それによってノートパソコンのサイズが決まります。
家や職場など特定の場所で使用
本体のサイズが大きく重くても大丈夫なので、ディスプレイサイズが156型以上がオススメです。画面が大きいと文字や画像が見やすく作業効率も上がります。光学ドライブも搭載していると良いかもしれません。もし全く移動させる予定がなければデスクトップパソコンの購入も視野にいれるといいかもしれません。
持ち歩いて出先で使用
持ち運びを想定している場合、重さや大きさはそのまま持ち運ぶときの負担に関わってきます。14型以下のディスプレイを搭載したノートパソコンがオススメです。また、重さも1.5kg以下が望ましいです。持ち運びに適している薄型・軽量なノートパソコンといえば、少し前までネットブックというカテゴリーでしたが、最近はウルトラブックというカテゴリーになっています。
※ウルトラブックは、インテルが提唱した持ち運びに適したノートパソコンのカテゴリで、CPUや厚み(23mm以下)や連続駆動時間(連続再生6時間以上およびWindows 8のアイドル状態維持9時間以上)などの条件を満たしたものを言います。
なにをするか?
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次に考えるのが、ノートパソコンで
何をするかです。文章作成やネットなどですか?イラスト作成や3Dのモデリングでしょうか?それによって変わってくるのがノートパソコンの基本スペックです。
CPUを選択する
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パソコンの中で作業(処理)をする役割を担っているのがCPUです。いわば
作業員です。この性能が高いほど、写真や動画の編集などにかかる時間などが短くなり、快適に利用することができます。しかし、文章の作成やネットなどマシンパワーをあまり必要としないものであればその恩恵はあまり受けられず、ただ本体の価格がくなってバッテリーを多く消費するだけになってしまいます。
家や職場など特定の場所で使用
常に電源を使える環境であれば、高性能CPUでも良いかもしれませんが、本体価格がその分高くなることもお忘れなく。
持ち歩いて出先で使用
バッテリー駆動で長時間使用できたほうがいいと思うので、消費電力が低い(=性能が抑えられた)CPU が良いかもしれません。 もしどうしても高性能CPUと長時間バッテリー駆動が必要であれば、予備のバッテリーまたは、外付けバッテリーを利用する方法もあります。
(余談ですが)AMDとIntelはどっちがいい?
ノートパソコンに搭載しているCPUのほとんどは、AMDかIntelのどちらかです。10年程まえは安いパソコンにはAMDというのがお決まりでしたが、今は通常の使用であればどちらのCPUでも問題なく使えるので、CPUが持つ特有の機能を活用したソフトウェアを開発するとか、大人の事情でどちらかのメーカーでないと困るという以外にはそれほど気にしなくても良いかもしれません。
メモリーをサイズは?
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メモリーとは、作業中のデータを一時的に追いておく部分です。CPUが作業をする人とすれば、メモリーは
作業机のようなものです。何かの作業をするときも、作業机が広ければ広いほど、たくさんのものを広げられて効率的に作業できます。CPUがいくら高性能でも
メモリーが少ないと処理速度は落ちてしまします。
現在販売されているノートパソコンを見ると、
大体4GBを中心に展開しています。一般的な作業であればこれで十分ですが、メモリを多くしても極端にバッテリーの消費量が増えたりはしないので、もしイラストを描いたり、大量の画像を処理するなどの用途で使うのであれば、大容量のメモリーを積んでいるノートパソコンを選んだほうがいいでしょう。
ディスプレイ
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基本、ノートパソコンを置いておくなら14インチ以上。持ち歩くなら14インチ以下と説明しましたが、もう一つディスプレイで大切なのが
解像度です。同じサイズのディスプレイでも解像度が違うと
表示できる情報量が変わります。今の主流は1366×768(WXGA)で通常の作業であればこれでも十分ですが、表計算で大量のデータを一画面に表示したいときや、3Dのモデリングなど広いスペースが必要な作業になると1600×900(WXGA++)や1920×1080(フルHD)という解像度が必要になるかもしれません。ただ、
解像度が高くなるとアイコンやテキストの表示も小さくなるので見難くなるというデメリットも有ります。

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また、スペック表書かれていないことが多いのですが、ディスプレイ表面が、
光沢があるタイプ(グレア)と
無いタイプ(ノングレア)があります。光沢があると動画を綺麗に観ることができますが、文章作成などには不向きと言われています。最近は随分改善されていますが、書類作成などをメインで使うようであればノングレのディスプレイがオススメです。
HDD・SSD
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パソコンにいれたデータを保管するのがHDDです。メモリーが作業台であれば、HDDは
本棚や道具箱のような役割です。近年では
振動強いSSDが勢力を伸ばしてきています。もしノートパソコンを持ち歩くようであればSSDを選ぶようにしたほうが良いでしょう。容量については書類・レポートの作成などが主な用途であれば
320GBくらいあれば十分です。しかし、デジカメで撮った写真や動画を保存することが多くなると、500GBとか1TBが必要になるかもしれません。
OS
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現行のノートパソコンに搭載されている主なOSは。最新の
Windows 8.1/Windows 8.1 Pro、マイナーチェンジ前の
Windows 8/Windows 8 Pro、安定している
Windows 7 Home Premium・Windows 7 Professionalです。
特に理由がなければWindows 8.1/Windows 8.1 Proで良いかと思いますが、作業の性質や安定性が求められたりWindows8に未対応のソフトを使わないといけない時にはWindows7搭載モデルを選ぶことになります。

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そして、Windows8から本格的に
タッチパネルに対応するようになりましたが、当然
ディスプレイがタッチパネルに対応していなければ使うことができません。タッチパネル対応機種はまだ高めの価格設定になってはいますが、この機会に選んでみるのも良いかもしれません。
付属ソフト
日本メーカー製のノートパソコンには、ハガキ作成ソフトや動画編集ソフトなどが
購入時からインストールされていることが多いのですが、仕事などで使うときには必ず確認したいのが。「Word」や「Excel」などの
「Microsoft Office」の有無です。もし入っていなければ買えばいいのですが、思った以上に高価です。もし使う予定があるのなら
「Microsoft Office」付属モデルを選ぶようにしましょう。海外製のノートパソコン(特に5万円以下)だと「KINGSOFT Office」という「Microsoft Office」と
互換性があるソフトが付いてくることがありますが、もし仕事などで使うのであれば、
少し高くても「Microsoft Office」の入っているモデルを選んだほうが良いです。

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ちなみに元々入っている「MicrosoftOffice」には「Microsoft Office Personal」と「Microsoft Office Home&Business」の2種類がありHome&Businessには「PowerPoint」が付属しています。
バッテリー駆動時間
ノートパソコンといえばバッテリー性能は重要です。サイズの次くらいに重要と言っても良いくらいです。移動させずにコンセントからずっと使う分には全くと言っていいほど関係ないかもしれませんが、もし、持ち運んで使う場合にはしっかり確認してくことをおすすめします。ただカタログと実際の使用では差が出てくることもあるので注意が必要です。
その他の装備
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最近の薄型ノートパソコンを見ていると以外なものが付属していないことが多々あります。それがCDとかDVDの
光学ドライブです。モーターを積んでいるので、バッテリーは消費するしスペースも占領するなどの理由があるようです。インターネット経由だったりUSBメモリ経由で代用ができるので、持ち運んで使う人は、それほど必要性は感じないかもしれません。でも、いざというときにないと困る場面もあるので、
外付けの光学ドライブを置いておくといいでしょう。
キーボードとタッチパッド
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15インチ以上のノートパソコンのなかには
テンキーがついているものがあります。表計算をするときにはとても便利ですが、製品によって無理に配置をしたせいか
Enterキーが押しにくかったり、
Deleteキーがとんでもない所に配置されていることがあります。これは、14インチ以下のノートパソコンでも時々あります。画像などでは分かりにくい部分なので、可能であれば
実機を触って欲しい部分です。また、同じく実機を触って確認してもらいたいのが
タッチパッドです。タッチセンサーの部分とボタンの部分が一体型で
クリックしてるのに誤作動したり、
キーボードを打ってる時に誤って触れてしまうことはないでしょうか?細かいところですが、使っていてイライラするポイントでもあります。操作に直接関係する部分なので、
妥協はしたくない確認ポイントです。
メーカー
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ここまでパソコン本体を見てきましたが、ノートパソコンを選ぶにあたって
メーカーも大切な要素です。デスクトップパソコンであれば、ディスプレイやキーボードなどが故障したとしても、パーツショップで代用品を買ってくればなんとかなる場合が多いのですが、ノートパソコンはどれかが壊れたら
基本的にメーカー修理になります。そこで、サポート体制がしっかりしているかどうかが重要になってくるわけです。今回は使う人ごとにおすすめのメーカーを分けてみました。
- パソコンの知識に自信が無い方・・・サポートがしっかりした国内大手メーカー( NEC、富士通 、東芝 など)がオススメ。また電話対応も充実していて使い方の相談にものってくれます。
- そこそこ知識のある方・・・価格が安いのが魅力の海外大手メーカー(HP、Dell、レノボなど)がオススメ。出張修理サービスを付けられるのも魅力です。
- 自分で修理などができる方…高性能のノートパソコンを低価格で購入できるショップ系(ドスパラやマウスコンピューター)がオススメ。初期不良や故障時以外の手厚いサポートはほぼありません。
ここまでノートパソコンの選び方を見てきました。一番重要なポイントは何でしたか?OSでしょうか。HDDでしょうか。答えは、「どこ」で「なに」をするのかです。まずはココをしっかり決めると、たくさんのノートパソコンの中から用途にあったものが見つかると思います。